【体験談】乳児血管腫(いちご状血管腫)のレーザー治療をしなかったワケ
春休みはこども病院の繁忙期。15分の診察のために2時間待ちをしてヘトヘトです(笑)
さて、今日は息子のいちご状血管腫の治療について話を聞いてきました。
主人と相談した結果、我が家では治療はしない方向で決定!
今回はその決断の理由や聞いてきた治療内容について書きたいと思います。
乳児血管腫(いちご状血管腫)とは
乳児血管腫(にゅうじけっかんしゅ)とは、皮膚の表面や内部にできるアザの一種で、良性の腫ようです。見た目がイチゴのように見えるため「いちご状血管腫」とも呼ばれます。一般的に生後1~4週にあらわれ、生後5〜6ヶ月にかけて大きくなりますが、その90%以上は5~7歳までに少しずつ消えていきます。
ただし、多くの場合は赤みが消えた後も、皮膚が寄ったようなシワシワの「あと」が残るそうです。
息子は右腕と右肩の2箇所にイチゴ状血管腫が出現!肩には生まれた時から、腕は生後3週間頃突然あらわれました
治療法について
イチゴ状血管腫には、薬による治療や手術、レーザー治療などの治療法があります。子どもの月齢や病状に合わせて、医師から適切な治療法を提示されます。
受診した病院では、腫瘍の大きさがピークとなる生後5〜6ヶ月頃を境に、治療方法を変更するにするそうです。
早期段階はレーザー治療、6ヶ月以降は経過観察を勧めているとの事でした。
息子は、生後2ヶ月4日という比較的早い段階で受診したため、レーザー治療を提示されました
レーザー治療の流れ
①1時間前からの絶食※治療中の吐き戻しと誤飲の防止
↓
②患部に局所麻酔クリームを塗る
※麻酔が効くまで1時間待機
↓
③レーザー照射
※子供が暴れないようタオルやベルトで体を固定し、直結5〜6ミリの光を数回に分けて患部に照射(所要時間15分)
↓
④冷却クリームを塗る
※冷却クリームは自宅でも最低1週間は続ける
↓
⑤2〜3回繰り返す
3ヶ月の期間をあけて、複数回のレーザー照射
レーザー治療の効果とリスク
レーザー治療の効果は、腫瘍のサイズを今以上に大きくしない事を目的とし、色や膨らみを消すためのものではありません。最終的には何もしなかった場合と同様に「アト」が残りますが、そのサイズが小さくなります。
また、色や膨らみが消えていく速度もレーザーを当てた場合の方が早いそうです。
生後5〜6ヶ月以降になると、レーザー治療ではなく経過観察になるのはこの為です。
ピークを超えると放っておいてもそれ以上大きくなる可能性が低いため、あえてレーザー治療をする必要はないという事ですね。
なるほど。将来できるアザをより小さく目立たない状態にしようという作戦なんだな
ただし、レーザー治療にもリスクは存在します。
他の治療と同様に、レーザー治療も施術前には同意書の提出が必要です。
通院先の病院では事故の前例は無いそうですが、やはり治療にリスクは付き物ですよね。
かと言って、治療によって何らかの傷や後遺症が残ったり、普段の生活に支障が出るような話はほぼ無かったため、安心できる治療だという印象を受けました。
ただし、レーザー照射部位は軽いやけど状態になるため、1〜2週間は局所を保護しなければなりません。
日焼けを避ける事はもちろん、入浴の制限や軟膏でのケアが必要です。
施術時間は短いし安心できそうな治療だけど、やけどさせるのはちょっと可哀想だなぁ
「レーザー治療をしない」と決めた理由
上記の説明をされた上で主人と相談し、我が家ではレーザー治療を受けない選択をしました。一番の決め手は、軽度とは言え「やけどをさせる事に抵抗があったから」です。
当初、主人は治療賛成派でした。
「将来できる跡が目立たなくなるなら、治療する方がいい」と。
それを私がやらない方向で押し切ったんですね。
だって、隣のレーザー治療室から出てくる子達が、大声で泣き喚く姿を見たら…
もちろん、それだけが決め手ではありません。
息子の場合、腕や肩など見えづらい箇所に血管腫がある事や、この1ヶ月で大きさや膨らみにそれ程変化がない事も理由の一つです。
「血管腫はあまり大きくなってるように見えないし、治療の有無に関わらず最終的に跡が残るなら、わざわざ火傷させてまで治療する必要はないんじゃない?」というのが私の主張でした。
ちなみに、私の住む市では治療費は一切かからないため、費用は全く問題になりませんでした。
さいごに
もしかすると将来、治療をしなかった事を息子から責められる日が来るかもしれないと不安もありますが、後悔のないようしっかり考えた結果なので、この選択を受け止めて頑張りたいと思います!今後、いちご状血管腫が治療せずにどのような経緯を追ったか、随時報告していきたいと思います。