妊娠5ヶ月の切迫流産を乗り切った話②「入院生活」
妊娠5ヶ月(19週6日)で起こった腹痛を機に、切迫流産で緊急入院する事になった私。絶対安静を強いられる中で、「この入院と点滴はいつまで続くの?」と何度心が折れそうになった事か。今回は入院中の出来事について書いていきます。
6ヶ月(20週0日)始まった入院生活
入院中の様子
私の入院期間は7日間でした。体感的にはもっと長く感じましたけどね。入院中は毎日朝と晩にNST(ノンストレステスト)という30分間のお腹の張りのチェックと、赤ちゃんの心音確認があります。入院経過は以下の通りです。
日数 | NST | 心音 | 備考 |
---|---|---|---|
来院日 | 5回 | ◎ | 点滴開始(1A25ml) |
入院初日 | 2〜4回 | ◎ | |
2日目 | 2〜3回 | ◎ | 点滴差替え この日からシャワー許可。初めて胎動を感じる |
3日目 | 1〜2回 | ◎ | 点滴流用量が減少(1A15ml) |
4日目 | 2〜3回 | ◎ | 点滴差替え この日から入浴許可 |
5日目 | 1回 | ◎ | |
6日目 | 1回 | ◎ | 点滴を外し、内服薬へ移行。 退院を示唆される |
退院日 | 0回 | ◎ | 午後に退院し、自宅療養へ |
早く退院したい焦りもあったのか、 NSTの間は、他の時間帯よりもお腹がよく張った気がします。緊張がストレスとなって、赤ちゃんに伝わったのかな?^^;
ネット上では、切迫流産/早産で入院した場合は分娩まで点滴入院が続くという意見が大多数だったので、1週間での退院はラッキーだったのかもしれません。
ただ、私のように5〜6ヶ月という早い時期の切迫は、かなり稀なケースだそうです。実際、切迫での入院体験談の多くは25週以降の切迫早産のケースだったように感じます。症状の重さや回復の経過には個人差があると思うので、ネット情報で不安になり過ぎず、是非とも穏やかな気持ちで赤ちゃんとの時間を過ごして下さいね。
入院費用
自己負担30%で、69000円でした。1日3食の食事と、点滴や内服薬など全て含めての金額です。入院費は医療費控除の対象なので、普段の妊婦健診の費用と合わせて、年間で10万円以上の医療費を支払っている場合は確定申告ができるそうです!
入院中のストレスと対策
肉体的ストレス1:ウテメリン点滴
入院中、はじめに苦労したのはウテメリン点滴に慣れる事です。ウテメリンには様々な副作用があり、主な症状は、指や手の震え、動悸、息切れ、頭痛、めまい、吐き気です。私の場合は動悸が酷く、息苦しかったり、なかなか寝つけなかったりしました。例えるなら、寝たきりなのに猛ダッシュした後の心臓のバクバクが続く感じですね。ちなみに、流用量は1A25ml(その病院では下から2番目の強さ)でした。
また、点滴は24時間差しっぱなしなので、とにかく動き辛いです。入院期間中は動く機会も少ないんですが、食事やお手洗い、入浴時も全て点滴と一緒なので、慣れるまでは結構大変でした。
そして、私が点滴で最も辛かった事は「差替え」です。1本の血管が点滴に耐えられる時間は限られており、別の血管へ定期的な差替えが必要です。ネットで調べると、差替え期間は病院によって1日〜1週間毎と差があるようでしたが、私は3日に1回。注射が大の苦手な私には、これが一番の苦でしたね。
点滴の対策は特になく、慣れるか我慢するしかありません。点滴期間の長い方や流用量が多い方は本当に辛い日々を過ごしているかと思いますが、「元気な赤ちゃんに会うため」と思って一緒に頑張りましょうp(..)q
肉体的ストレス2:腰痛
入院生活が長くなってくると深刻なのが、「腰痛」です。安静を強いられてるので、ストレッチや散歩で気分転換をする事もできません。何か対策がないかと試行錯誤して、良かった事をいくつかお伝えしますね!
対策①:たくさん寝返りを打つ
腰痛の原因の一つに「同じ姿勢で寝続ける」事があります。長時間寝続けると、腰回りの筋肉が硬くなり腰痛の原因に繋がります。単純な事ですが、寝返りを打つというのはとても有効な解決策の一つです。対策②:腰の下にタオルを挟む
腰痛の原因には「寝具が身体に合っていない」という事も挙げられます。特に病院のベッドは、床ずれ防止などの観点から、家で使う物よりも硬くできており、人によっては腰痛になりやすいです。私はフェイスタオルを6つ折りにして腰やお尻の下に挟んでいましたが、これはかなり効果がありました!バスタオルや薄手のクッションでも構いません。一番楽な姿勢になるよう、高さを調整してみて下さい!
対策③:抱き枕を使う
同じ体勢で寝ないという点で、抱き枕も有効な手段です。妊婦さん特有の寝苦しさを解消する「シムス体位」で寝る時にも便利です。私は入院中に楽天市場でMOGUという抱き枕を買いましたが、抱き心地には満足してます。サイズが大きいので、持ってきた主人は恥ずかしそうでしたけど(笑)。また、ベッドの上が多少窮屈になる点には注意しておきましょう。精神的ストレス:妊娠継続への不安
切迫流産・切迫早産で入院している以上当然の事なんですが、やはり妊娠継続の可否が気になります。「薬は飲んでも影響がないか?」「お手洗いで力んだけど赤ちゃんは大丈夫か?」など些細な事でも心配でした。
特に、新生児の泣き声や面会に来ている家族の楽しそうな声が聞こえると、「なぜ自分は入院してるんだろう?何が悪かったんだろう?」と半べそ状態。やるせない気持ちと赤ちゃんへの申し訳なさで一杯でした。
そんな時支えとなったのが、時折感じる胎動と家族の存在です。入院して初めて、それまでは仕事に追われて気付かなかった胎動を感じる事ができました。心細くて不安になる度に「僕は元気だよ!」という赤ちゃんからのメッセージに、何度も勇気付けられましたね。
また、仕事終わりに毎日見舞いに来てくれた主人にも感謝しています。急な入院だったので、必要な物は全て主人が用意してくれた他、仕事や家事の合間を縫って毎晩面会時間ギリギリまで話し相手になってくれた事が、本当に有り難かったです。
精神的ストレス:する事がなくて退屈
入院生活に少し慣れてからの話にはなりますが、安静療養中に出来ることって意外と限られてるんですよね。寝たきり状態なので縫い物できないし。起きている間中ずっとスマホを手にしてました。終いには「入院 時間つぶし」等と検索しまくって、パケット容量超過で通信までできなくなる始末。トホホ…参考になるか分かりませんが、入院中に私がやった事を載せておきます。
懸賞パズル:ナンプレやスケルトン、ロジック、推理パズルなど
読書:文庫本も読んだけど、赤ちゃんの名前を考えたりもしました
アンケートモニター:暇つぶししながらお小遣い稼ぎ。マクロミルとミルトークに登録
6ヶ月(20週6日)退院し、自宅療養へ
入院から1週間、張りも治り点滴が終了。内服薬に切り替えて、自宅療養で様子を見る事になりました。
実は退院後も、出血したり転院したりとバタバタしたのですが、それはまた後日書きたいと思います。
https://www.yunhp.net/entry/2018/01/20/200000
たった1週間の入院でしたが、一日一日が長くて、心細く辛い思いもたくさんしました。一時は「今日が山場で、妊娠継続ができないかも」とまで言われた私も、何とか持ち直し臨月を迎えています!
同じような状況で悩んでいる皆さんに伝えたいです。入院は不安な事も多いですが、他の事を何も考えず赤ちゃんと向き合える貴重な時間かもしれません。「きっと大丈夫!元気な赤ちゃんと会える!」と前向きな気持ちで、少しでも穏やかな時間を過ごしてくださいね。